旅するノブログ

新卒から正規で4年間続けた「教師」を辞めて、世界一周に旅立ちました。

チャンスの神様は前髪しかない

チャンスの神様は前髪しかない

 

 

皆さんはこの言葉を聞いたことがありますか。

僕は教師時代に、同じ学年を担当していた先生からこの言葉を教えてもらいました。

 

 

チャンスが来たらすぐに飛び込まないと、その機会を失ってしまうという意味です。

 

 

前髪しかない神様には由来があって、ギリシャ神話からきているそうです。

以下wikipediaから引用。

カイロスの風貌の特徴として、頭髪が挙げられる。後代での彼の彫像は、前髪は長いが後頭部が禿げた美少年として表されており、「チャンスの神は前髪しかない」とは「好機はすぐに捉えなければ後から捉えることは出来ない」という意味だが、この諺はこの神に由来するものであると思われる。

カイロス - Wikipedia

 

 

今回、まさに痛感というか共感というか、本当にそうだなぁと思うことがあったのでここに記していくとします。

 

 

僕は今、ネパールに登山に来ています。

アンナプルナベースキャンプと言う4310 M の山に登るために、その中継地点となるホテルを転々として進んでいるところです。今日は「アンナプルナベースキャンプ」の一つ手前にある、「マチャプチャレベースキャンプ」であった出来事について書いていきます。

 

 

僕は基本一人で登山をしていました。しかし出会った人とご一緒させてもらうことが多くありました。

 

マチャプチュレベースキャンプでは、タイ人の学生4人に会いました。

少し話がそれますが、めちゃくちゃ英語が上手でした。「どうせ日常的に英語を使ってるんでしょう!!」と思ったけど、本格的に使うのは今回、初めてだそう。上手すぎる・・・

後日、彼の大学名を知り、調べてみると日本でいう東大(タイで一番の大学)に在学していました・・・なるほど。。。

 

 

 

 

そんな話はさておき、次の日の朝、今回の山頂となる、アンナプルナベースキャンプへ行くかどうかとても迷っていました。なぜなら僕はこの時、軽い高山病にかかっていて、なおかつ微熱だったからです。3500 M を超えると息をするのがかなり大変でした。息切れをしてしまうと、それまた大変で酸欠になってしまうことがたくさんありました。なのでその度に水を飲み、深呼吸を繰り返していました。そんな状態だったのでとても怖かったのです。

 

 

そこで出会ったのがタイの学生達。タイの学生達はガイドを雇っていました。(僕は雇っていません。)タイの人達と仲良くなって、アンナプルナベースキャンプに行く前日に「一緒に行ってもいいか」と聞くと、「オフコース!!」と元気よく言ってくれました


ガイドの人にも聞いてみると、「彼らがそういうならいいよ」と言ってくれました。

大チャンス到来・・・!一人だと道がわからず、精神的にも辛いのでかなりありがたい話。

出発は朝方の4時半。僕は目覚ましをかけ早く寝ました。

 


3時頃に目が覚め体を起こすと、体がだるい。そして外は大雨。

「これは今日は中止だな。もう一度寝よう。」

 

 

準備もせずに4時15分頃に起きて食堂に行ってみました。

 

 

 

みんな準備を完了してご飯を食べている・・・

 

 

これは、やばい・・・

 

僕も急いでご飯を食べ、支度をしました。

急いで支度をして、忘れ物をしたということでは話にならないし、迷惑をかけるので入念チェック。それでも早く仕上げて、時間は4時35分。

 

 

すぐさま自分の寝床を出る。

「遅れてごめんなさい!!」

 

 

 

・・・・・・誰もいなーーーいwwww

 

 

 


出発する予定4時30分を5分遅刻した時間です。準備完了と思い外へ出ると、人影はありません。あたりは少し明るいが霧で真っ白。ライトをつけて足元が見えるのでやっとです。周りを見渡しても人影はなく、明かりも見えません。寝室にも誰もいません。

 

 

先に行かれたーーーーー

 

 

 

この時僕は激しく後悔しました。5分という短い時間ですが、そのタイムロスで僕は「ガイドと安全に行ける」というチャンスを失いました。

 

でも僕がついていくというのはとてもおこがましい話で、ガイドからすると胸糞悪い気分だと思います。なぜならガイドは、タイの学生を守るためにガイドをしているからです。ガイドは僕を待つ必要はありません。タイの学生が一番大事だからです。僕をあっさり切り捨てたこのガイドはプロフェッショナルだ・・・・

 

 

激しく落ち込んだ後、一人で行こうとしました。

 

辺りは霧まみれ。明かりを照らしても足元しか見えない。

 

それに加え僕は微熱。軽い高山病も患っている。置いていかれたという精神的大ダメージ

そんな状態で一人で行けるはずはない。そう思い、部屋に戻り本を読み始めました。

 

 

本を読み続けて40分後、

「ちゅんちゅん」鳥のさえずりが聞こえてきました。

これは、まさか・・・?

 

あたりの霧が晴れている・・・・!!

 

これはいくしかない。すぐに準備して一人で山頂へ向かいました。幸い、他のグループの人が少し先にいたので、それを道しるべとしていくことができました。

 

最終的にはアンナプルナベースキャンプに到着することができました。イエイ。

 

到着できたという話はさておき、ここではチャンスを掴み取るという大切さを知りました。チャンスは来た瞬間につかまないと。その準備をしないといけない。前日に、「一緒に来ていいよ」といわれたのはチャンス到来でした。そのチャンスを掴むための準備をしませんでした。単純ですがそれが失敗の理由です。

 

 

これはいろんなことでも言えると思います。チャンスをつかむためにはある程度準備をしておかないといけないということ。これ、超大切!!

 

以上で終わります!ちなみにタイ人の学生とは山頂で会い、なんとも気まづい感じでした。(笑)

でもこの子超いい子でした。

 

END