ネパールのヒマラヤ・・・ではなくポカラのアンナプルナという山に登ってみた
ネパールのヒマラヤ・・・ではなくポカラのアンナプルナという山に登ってみた
僕はネパールへにいます。
理由はインドのバラナシ(ガンジス河のある!)からネパールが近かったからです。
そして、僕は山が好きだから一度はヒマラヤかあるネパールに行ってみたい!という思いがあったから!!きちゃいました。
この記事を読むと、カトマンズのヒマラヤ山脈以外にも、ポカラという町でトレッキングができるということと、ガイドなし、ポーターなしでのアンナプルナベースキャンプへの行き方、装備品を知ることができます。
ちなみにぼくがトレッキングをしたのは、6月10日から6月16日の7日間です。
ちなみにこの時期は完全なるオフシーズン。モンスーン気候で雨が15時ごろからよく降ります。 (だから15時までにどれだけ進めるかが、オフシーズンでの登山では大切になってくると思う。)
感想。
ネパール登山。宿代やすいし、めちゃくちゃ面白いので是非行ってみてください。
ポーター(荷物持ち)なし、ガイドなしでも何とか行けます。
ただし、何とか、行けますです!
それなりのリスクもあるので、お金に余裕がある方は雇ったらいいと思います^^
ガイド 一日25USドル
ポーター 一日20ドル(適当ですごめんなさい) くらいですかね^^
途中。アルゼンチン女性と合流。犬もなぜか付いてきた(1時間30分も!!)
休憩にマサラティー。めっちゃうまい。
ポカラの山の妖精
インドのバラナシからの行き方はひとつ前のブログに紹介してますのでご覧ください。
ネパールはビザが必要です。ただ、アライバルビザといって、到着してから取得が可能です。年々ビザの内容は変わっていくそうなので、要チェックです。
僕は15日間のビザを選択しました。2500円程度です。
他にも25日・60日というように選べますので、期間に応じて購入してください。本格的に山に登るなら少しゆとりを持ち、ビザを取得するとより山の上で楽しめると思います。中には1ヶ月間、山をぐるぐる回っている人もいました。
疲れた時、雨が降った時、などは一日中山小屋で過ごし、
朝は、早く起きて綺麗で澄んだ山を見て、昼からはお酒を飲みながら本を読むなどもとても楽しい時間になるからです。最高ですよ本当に。
僕はポカラという町に滞在しました。
ヒマラヤ山脈は、カトマンズという都市の方にあります。しかし、調べてみるとポカラにも大きな山があり「そこでもいいや!」と思いレッツGO。そこがダメなら、カトマンズにいこうと思いました。(バスで1000円ほどで移動可能)
ポカラにも大きな山があって6000 M級の「アンナプルナ」という山があります。
なんでも登頂する山の中でも危険度が世界三位なのだとか。
左の二つの山です。
ちなみに右の尖った山は「マルディヒマール。」英語で言うとフィッシュテイルです。
魚のような尻尾の形からそう名付けられました。ちなみに、信仰の強い山なので、誰一人登っていません。
僕が行ったところは、「アンナプルナベースキャンプ=ABC」というところで、登頂部より2000mほど低い所です。
富士山のように初心者でも登れるコースと聞いていたので、登ってみることにしました!!
これだけは行っておきたい。
別に初心者向けではない!!!!笑
もし未経験で登りたい方がいるのであれば、何度かトレッキングをして(できれば詳しい人と)知識を身につけておくといいと思います^^
〜 僕が持っていたアイテムの紹介 〜
・レインコート
・ユニクロのウルトラライトダウン
・メノウールというインナー2枚(薄手のもの厚手のもの)
装備がなくても、ネパールで調達することができます。比較的安価な値段で買うことができます。日本と比べると相当安いです。2、3倍平気で安いですよ^^
僕が買ったのは
薄手と厚手の手袋、ステッキ二本、厚手のジャケット、厚手の靴下、頭までかぶれるネックウォーマーです。
ポカラにはいろんな観光客が、登山をしにきています。飛行機を使っているので、登山装備は現地調達、現地廃棄する人が多いので、仲良くなった人たちに登山から帰ってきた人がいたとすれば安く譲ってもらうことが可能です!!!
ぼくは仲良くなった友人から、ステッキ二本とジャケット・手袋2枚・マップを1000円で買いました。
靴はレンタルしました。一日200円。防水のなかなか良さそうな靴です。ブランドはわかりません。
靴のレンタルに関しては、
史上最大に失敗をしました。このレンタルシューズが登ってる最中にソールが両足とも剥がれてしまうという悲劇が起こったのです。(笑)
修復→3分後大破。
靴は日本で買うことを激しくお勧めします。単純に僕が運が悪かっただけかもしれませんが、ソールが剥がれたということはかなり危険でした。
レンタルをするにしても知っているブランドを借りるほうが無難かもしれません
ちなみに靴は中腹で買うことができた。約4500円でノースフェイスの靴を買いました。
ここから選びました
装備編終了。
〜食事や準備編〜
僕はポカラのレイクサイドという町に滞在していました。立派な観光地なので、行動食やガイド・ポーターの予約をする、情報収集をする、など簡単にできるのでその近くに泊まることをお勧めします。
ちなみに山の上は一食600円あれば様々なものを食べることができます一週間2週間となると、お金がかかるので、中にはオーツを持参して、山頂や中腹で食べている人がいました。僕はパンを持って行きましたが、途中でカビが生えてしまい捨てました(笑)
オーツはかなりいいと思います。(アメリカのシリアル的な、もちろん現地で購入可能)なぜなら、宿で安い値段でお湯が頼めるからです。それを使って食べるとあったかいし、コスパいいし、貧乏旅行にはもってこいです。
金額抑えたい人は食事になるようなものを持っていくといいと思います
テンションを上げるためやエネルギーを貯めるためにももちろん大切ですよ^^
行動食はスーパーや登山専用店で売っています。
僕が買ったのはエネルギーバーナッツ10本、ドライマンゴー、玄米パン10枚入り×2、ピーナッツバターです。
行動食はありすぎてもきっと食べられると思うので、ありすぎるぐらい買ってもいいと思います。
カビてしまったパン以外は全部食べました。
僕が泊まったのは 「BILLABONG HOSTEL」一泊、ドミトリーで170円ほど。朝食付き。破格。店主がいい人。(登山中は必要ない荷物を置いとかせてくれます。)
〜 登山口までの行き方〜
先ず、ざっと全行程を紹介。
一日目
レイクサイド→バスストップ→ナヤプール(nayapul)→キムチェ(kimche)までバス→ガンダルック(ghandruk)
二日目
ガンダルック(ghandruk)→チョムロン(chhomrong)
三日目
チョンムロン(chhomrong)→ドバン(dovan)
四日目
ドバン(dovan)→マチャプチュレベースキャンプ(MBC)
五日目
MBC → アンナプルナベースキャンプ(ABC) 登頂!! →チョンムロン(下山開始)
六日目
チョンムロン→チョンムロン(1日ぐうたら)
七日目
チョンムロン→バスストップ乗り合いジープ(場所忘れました)
という感じです。富士山でにも登り方がたくさんあるように、行き方は無数にあります。アンナプルナの周りをぐるっと回る三週間・1ヶ月間ほどかけるプランもあります。色々あるので現地で聞いてみるのも一つです。
では、次に詳細を紹介!
1日目!
ポカラの街全体でバスが走り出すのが7時からなので、7時スタート。まずは、バスストップ「バスパーク」ってところへ向かいます。金額はわかりませんが安いです。
バスパークに8時到着。そこから、「ナヤプル」へ向かいます。約3時間半かけて、11時半に到着です。金額は200円。国営のバスは本当に安い。
そこからゴーラクプルまで歩く予定でしたが、ナヤプルからゴーラクプルまでの中腹「キムチェ」までバスが出ているという話を聞き、200円という安さだったのでバスに乗りました。
40人くらい乗れる大型バス。めちゃくちゃ揺れます。本来登山するような場所で大型バスが運転しているので、それはそれは揺れます。
バスの他に、乗り合いジープという手もあります。ジープであまり揺れない。さすがは4駆。ガタガタ道も安定した形で進めます。ジープの方がかなり楽です。(人数にもよるが1000円とか2000円とか)安いのはバスです。
バスストップであるキムチェから、ガンダルックまでは歩いて行きました。
ゴーラクプルに着く前に、ネパール人の家族に会い、一緒に向かいました。
到着して、「同じホテルに来るか?」と誘ってもらい、同じ所に泊まることに。
ネパールの家族と、ホームステイをしました。ポカラではホームステイが有名らしい。
ウェルカムティーとしてチャイが出てきたり、バーベキューをしたいと言ったらバーベキューが出来たり、カスタムが可能なホームステイ先でした。
英語が通じにくくて苦労しましたが、楽しいかったぁ。
金額は朝・夜・BBQ付きで1500円。
ネパール家族は、ここから下山するようなのでここで解散。
次の日、ガンダルックからチョンムローンという所に行きました。
これも5時間ぐらいです。ここではホテルに泊まり夕食付きで1080円。
ダルバ。栄養満点。お代わりし放題。迷ったらこれです。
この日に靴が壊れてしまいました。が、なんとかチョンムロンまで頑張ってきました。
そこの店主がとても優しく、僕と足のサイズが同じという奇跡も起きたため運動シューズを借りることになりました。
ありがとうじっちゃん・・・!
翌日、登山開始30分後、靴屋を発見!!!そこで靴を買うことにしました。(4500円)靴屋さんに親父の靴を置いとかせてもらいました。
ネパール人は基本的に優しい人ばかりです
次の日はチョンムロンからドワイというところまで行きました。これも俺も5時間ほど。ここからアルゼンチン人の女性と同行することに。
次の日、アンナプルナベースキャンプの手前に当たるマチャプチャレベースキャンプという所に行きました。
標高差が800 M ほどありました。これはミスでした。
一般的に1日最大に上るのは500 M にしておいた方がいいそうです。なぜかと言うと、山は上へ登れば登るほど呼吸が薄くなり、呼吸をするのが難しくなっていくからです
宿に泊まり、休養しながら行くのがベストです。
そこでは高山病らしき症状が出てきた。呼吸が浅く少し苦しく、高山病特有の頭痛が少し。それに加えお腹までも痛くなってきた。
便利なのが高山病の薬ダイモックス。ネパールの薬局で安く買うことができるのでぜひ買っておいてください。
最高1日3回。食後がいいそうです。ちなみに1錠ではなく一回0.5錠。
お腹が痛いのは高山病の特徴ではないのですが、かなり痛かった。山での体調悪化は不安との戦いにもなるので、腹痛など二次災害も増えると個人的に思います。
高山病にならないポイントとしては
- 1日に登る標高を500 M ほどにする。
- 呼吸をしっかりとする。この時に吸うことを意識するのではなく、吐くことを意識。吐ききることを意識することが重要。そうすると自然に空気が吸えます。
アルゼンチンの女性と元気よく登っていましたが、僕の体調不良が出てきて、途中で離れ離れに。
山中でパーティを見つけるというのはそれなりのリスクが存在する。
なぜならその人がどれくらい山歩きをしてきたか、どれほどタフか、食料どれほど持っているか、スピード感はどれぐらいか、などかなり違いがあるからです。
そういったことをすり合わせるためにも、事前にパーティーを作って
- どのようなルートで行くのか
- どれぐらいのペースでいくのか
- 食料をどのようなものを持っていくか
など、相談してから行くほうが無難です!
ちなみに僕が一緒に登った、アルゼンチン人の彼女、は5000 M の山を登っているので呼吸にに関しては困ってはいませんでした。彼女のペースが早くて、このような症状になったのかも。
腹痛・頭痛から解放され、なんとかマチャプチャレベースキャンプという3700 M の場所に着きました。
※頭痛腹痛が治らなかった場合は基本的に引き返してひとつ前の宿で泊まるのがベターと言われています
今回目指すのはアンナプルナベースキャンプという場所で4100 M の場所にあります。
もうすぐ日本の最大標高を超えることができます。
しかしそのときののコンディションは大分きついものがありました。
熱っぽく、軽い高山病にかかっているという状態。こうなると精神状態も悪くなります。
諦めようとも思いましたが、マチャプチュレベースキャンプにはタイ人の学生がいて、ガイドでもつけていて、「君もおいでよ」と誘ってくれたため同行することに。これなら安心だ。出発は4時半。早く起きよう。そう思って次の日に向けて眠りました。
僕が起きたのは3時半。大雨霧だらけ。
僕は熱っぽい。加えてなんだか息苦しい感じがする。
「今日はきっと行かないだろう明日になるだろう」と自分の体調と天候を見てそう思いました。
全く準備もせず4時10分頃に食堂に行ってみると、タイ人とガイドの人は、準備万端。僕は急いで準備をしましたが、4時半に間に合うことができませんでした。何を言われるまでもなく愛人とガイドは先に行ってしまいました。。。とほほ
でも、それはそうだと思います。なぜなら、僕はガイドを予約してないから。お金も払わずに付いてきていいよということだったので、僕が遅れて、タイ人とガイドに行かれてしまうというのは致し方ないことでした。
僕はそのガイドはプロフェッショナルだなと思いました。
そうは言っても僕の感情は悲しみだらけです。
4時半、雨が少し降っていて、霧だらけ。明かりをつけても足元しか見えない。
こりゃ、一人で行くのは絶望的。断念しました。
悲しみに暮れながら栗城さんの登山の本を読んでいました。
1時間経つと鳥のさえずりが聞こえます。これはどうしたことかと思い、外を見てみると・・・・
外は快晴。周りが見える。僕は今しかチャンスはないと思い一人で行くことを決意しました。
最終的にアンナプルナベースキャンプに到着することができました。
僕は途中に山の景色を振り返ると涙が溢れ出してきました。
理由は、イマイチ分かりません。タイ人たちへの悔しさではなく、この2ヶ月本当にいろんな人に助けられてきたなという思いからだと思います。
しかし、泣いていると呼吸が浅くなってしまい辛いので、泣き止みました。
ちなみに何度か立ち止まって深呼吸をたくさんしました。高所へで登る時は呼吸が苦しくなったら止まって深呼吸です。なかなかいいですよ。
登頂!
やはり、さすがはオフシーズンと言われるだけある。雨が降りやすい季節だから、雲がかかって景色が見えづらい!!!!!
今回もあまり綺麗とは言えない景色でした。
でも一番上に登ったという達成感はもう変えられないものです。
ちなみに山頂でそのタイ人に会うことができましたー。(気まづかっただろうなー笑)
アンナプルナベースキャンプを出ると10時間ほどかけてチョムローンまで行きました。
靴を貸してくれた彼にお礼を言いたかったからです。
お礼を言うということで、彼の気持ちは少しハッピーです。
でも、泊まってお金を払ったらもっとハッピーだなぁ・・・ということで彼のホステルへ行くことを決意。
2泊しました。お酒を飲んだり本を読んだり、素敵な景色を見てとても良い時間を過ごしました。
ここでできた友達
おじちゃん本当にありがとう!!!!
翌日。まさかの店主もその日に下山をしたいということだったので一緒に下山することになりました。
向かう場所は乗り合いジープが出ている場所。3時間ほど下山をした後、ジープに乗ってポカラへ一直線で帰ることができました(ジープめっちゃ楽・・・)
あ、ジープ、助手席が一番楽ですよ!!
最後に、かかった費用を紹介したいと思います。
入山許可証+TIM許可証 5000円(ポカラで取得しなければならない)
行動食 3000円
薬題目数水道水が飲める薬500円
レンタルシューズ 2000円(壊れたのに返金なし!!)
靴下ネックウォーマー 500円
友人からもらった手袋ステッキなど1000円
宿代トータルで 1万円(ご飯 wi-fi シャワー寝る代、酒などなど)
※宿代はあまりケチらないほうが楽しい。
靴 4500円
雑費 5000円
合計3万円くらい使ったかなと思います
ガイドやポーターを雇うと10万円ぐらいかかります。
ガイドやポーターがいなくても全然いけると思っているし、自分たちで考える活動はエキサイティングで面白いと思います。
maps me という神アプリもあり、迷った際にはを使えば、大丈夫です。
リスクと楽しさを秤にかけ、安全に行って欲しいというのは一番の願いです